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2018年の東京外大を振り返る

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明けましておめでとうございます

立石学長より、新年メッセージ

年頭にあたり、東京外国語大学の教職員と学生の皆さん、本学を卒業され社会で活躍されている皆さん、そして本学の発展のためにご尽力いただいている皆さんに、新年のお慶びを申し上げます。

時の経つのは早いもので、私は2013年4月に本学の学長に就任しましたが、2019年3月の任期終了まで、残すところあと三か月となりました。残る期間、私に課せられた職務をしっかりと遂行し、次期学長となられる林佳世子先生に確実にバトンタッチする決意です。これまでの皆さんからの暖かいご支援とご協力にあらためて感謝しますとともに、4月からも引き続き、本学へのご支援とご協力を心よりお願いする次第です。

さて、この2月に発行される『東京外語会会報』第145号に「6年間の任期を振り返って」という学長メッセージを寄稿いたしました。そのなかに私の任期中の主な取組みを述べましたので、ここでは繰り返しませんが、この4月の日本人学生と留学生がともに切磋琢磨する「国際日本学部」、そして西東京三大学連携による博士後期課程「共同サステイナビリティ研究専攻」のスタートは、東京外国語大学の機能と特色をさらに強化することになると期待しています。

しかしながら、同メッセージの最後には、「しかし『人づくり革命』という言葉とは裏腹に、人づくりにとってほんとうに必要な高等教育機関、とりわけ人文社会系の大学を取り巻く環境は、ますます厳しくなっています」と記さざるを得ませんでした。

グローバル化が進行するなかで直接的な生産性優位の風潮が高まる一方で、それに反発するディグロバリゼーションが自国ファーストという排他主義的傾向に収斂するという傾向が、世界の各地で生じています。こうした状況にあって、将来の社会を担う若者の教育に勤しむ高等教育機関である大学は、あらためてその使命を問われているのではないでしょうか。これまでもリベラルアーツの重要性は幾度となく唱えられてきましたが、「人間の形成」がその使命であることを軸に据えて、教育全般のあり方を省察することが求められていると言えるでしょう。

その意味で、昨年11月28日に本学を代表して私